平将門(たいらのまさかど)の首塚

平将門の首塚が東京のど真ん中の大手町にあると知って驚いた。 

平将門と言えば、崇徳天皇、菅原道真とともに日本の三大怨霊に数えられているのに、今では、パワースポットとして、観光バスが寄ったりするそうな。1000年の時を経て、解釈は変わる。

土一升、金一升、のような土地を、首塚にとられているのは惜しいと思ったか、何回も首塚をのけ、有効にビルを建てたり活用しようとしたが、そのたびに、人が何人か死んだり、病気になったりした。戦後GHQが来て、丸の内、大手町周辺の戦災復興都市計画で区画整理の邪魔になるとして、首塚を除けようとしたとき不審な事故が相次いだので、取りやめになったということだ。

かくして、今も都心の一等地に首塚はある。

朝敵となって、戦に負けた将門の生首は、京都でさらしものになった。しばらくすると、生首は東に向かって空中を飛んで行って、今の塚のある場所に着地した。

嗚呼、空中を京都から東京まで、飛んで行っている将門の生首を想像してみてください。

今のように高いビルはありません。日本の牧歌的な美しい野や畑や川や山の上を、将門の生首が風を切って飛んで行くのです。その速さは、マッハいくらでしょう。

絵になります。美しい絵になります。


将門の首塚の場所

東京都千代田区大手町1丁目2番1号







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