真夜中の紅茶






1時間に1本しかないバスに乗り遅れてとぼとぼと辻堂駅に向かって歩いていました。

その途中で、近郊の農家でとれた野菜を直売している小さい店を見つけたのです。

富有柿のあの何とも言えない綺麗な朱色にひかれて、昔ながらのガラス戸の外から、

中をのぞいていたら、奥から中年の男性が出てきて戸を開けるので、ためらっていたけれ

ど、誘われて中に入りました。

小さい店で商品もスカスカの店内を、ひとわたり吟味していたら、国内産無農薬、ポストハ

ーベストの農薬も使っていないレモンに出会いました。

そのレモンの色がまた美しい。写真ではうまく出ませんでしたけど。

で、レモンと柿と、色と形にひかれて買いました。


そして夜中、寝られないまま、レモンを思い出したのです。起きだしてレモンを切りました。喉も乾いているし、レモンティを飲もうと思ったのです。いい香りです。こんな時間に紅茶などもってのほか、カフェインでますます目が覚めるよ、と、思ったけど、そこは引退老人のいい所、寝なくても明日何も仕事がないので、眠むければ昼間グーグー自室で寝ていても誰も文句言わない。それに夜中横になって暴露系youtubeを見ていたら飽きない。寝たり起きたりして見ていると、5時過ぎに夜が明けてくる。家族には、軽蔑されるが、今の所面白い。世間知らずの専業主婦あがりの婆さんが、世間を知った気分になれる。
というわけで、音を立てないようにこそこそと紅茶をいれて飲みました。






 





コメント

このブログの人気の投稿

西行の和歌(寂しさに耐えたる人のまたもあれな・・・) 1

白髪隠しに帽子を被る