抜歯 85歳の歯 


2023/2/3撮影
                左半分前歯のない私

 振り返れば去年の6月、左の上歯茎が腫れてきてた。指で押したら痛かった。ちょうど別の虫歯の治療に通っていたので、その歯医者さんに歯茎のお掃除をしてもらいたいと言ったのだけれど、私の上の歯が、自分の前歯2本を中心に左3本右3本つながってガチッと入れられているので、それを外すのは大ごとになるからと言って、抗生剤をくれ、ちょっと歯と歯茎の間から消毒みたいなことをしてくれただけで、これで3か月様子を見てくださいと言うことになった。3か月後その歯医者さんから、検診のはがきが来たが、どうせ治してくれないのだろうと思って行かなかった。その間歯茎に膿がたまったり引いたりしていた。

 私が今の市に越してきたのは1年半前、前歯をガチっと入れてくれたのは杉並区にいた時の医師だった。私は引っ越しをよくしたので、新しいところに来ると、どこの病院がいいか等ということは分からない。

 新しく参加させてもらった公民館のヨガサークルの友人に、どこかいい歯医者はないかと聞きまくり、一軒教えてもらった。そこに行った時は、最初の歯医者の時から、もう半年もたった12月だった。その間、歯茎は腫れて膿を持ったり引いたり。その2軒目の歯医者でも、歯を抜いて根本的な治療をするのが嫌みたいだった。腫れたり引いたりしているのなら、そのままでいたら、みたいなことを言われたので、とんでもないと思ってそこもやめることにした。

 行き場に困って、断られるとわかっていたけど、「えいままよ」と紹介状もなく市民病院の口腔外科に行った。案の定、相談窓口の何人か並んだ看護師さんの中から一人が出てきて、ここはそんな人が来るところではないと撃退された。

 悩んでいたら、娘が、「抜歯、上手、歯医者、藤沢市」と入れて検索してくれた。ひっかかったのが「ゆめの森歯科 ふじさわ」というところだった。

 なんでそこが出てきたのか、よく読んでみると、親知らず抜きます、とか、口腔外科医が常駐とかいうことが書いてあった。歯科医院のフランチャイズみたいなところ。でも、そこにかかって本当によかった。めんどくさがらず、連結した歯の左半分を切って取って、うんでいる歯を抜き、仮の入れ歯も作ってくれた。

「今から金属部分を切りますからちょっと音が大きいですよ」との声かけ。親切だった。そして見事に切り離せ、3つに割れて役に立たなくなってばい菌ばかりをため込んだ奥歯を抜いて、根を消毒してくれた。

今日で3日目、経過良好。

先の2軒の歯医者が抜本的な治療を面倒くさがったのは、手間の割には、報酬が少ないからなのかと考えてみたりする。

面倒くさがらず、いろいろと声掛けして、今何をしているのかを説明しながら上手に歯を抜いて治療してくださった方は若い女医さんだった。

今の若い医師は、大学でそのように指導されているのだと、皆が言う。それはいい事だと思った。

ともかくめでたしめでたしで終わった私は運がよかったのかもしれない。

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